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トリシティ300の欠点 販売停止 そして後悔の声 真相を徹底解剖

ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)技術を採用した3輪コミューター、トリシティ300。フロント2輪が生み出す独特の安定感と、停車時に車体の自立をサポートする「スタンディングモードアシスト」機能は、登場時に大きな注目を集めました。しかし、その一方で「トリシティ300 欠点」「トリシティ300 後悔」といったキーワードで検索する人が後を絶たず、さらには2023年末をもって国内での「販売停止」という状況になっています。一体なぜ、これほどユニークで魅力的に見えるトリシティ300に対して、ネガティブな評価や懸念が存在するのでしょうか?そして、販売停止に至った背景には何があるのでしょうか?

この記事では、トリシティ300が抱える「欠点」とされるポイント、例えばその重量や取り回し、燃費、維持費などを徹底的に分析します。また、過去に実施されたリコールの内容や、画期的な機能であるスタンディングモードアシストの利便性と注意点についても詳しく解説。

さらに、実際に購入したユーザーが「後悔」を感じるポイントや、販売停止となった理由についても、様々な情報やレビューを基に考察していきます。もちろん、トリシティ300ならではの魅力やメリットにも触れ、多角的な視点からこの個性的な3輪バイクの真実に迫ります。中古での購入を検討している方、かつて興味を持っていた方、そして今まさに乗っている方も、この記事を通じてトリシティ300への理解を深め、後悔のない選択やバイクライフを送るための一助となれば幸いです。

記事のポイント
  • トリシティ300の「欠点」とされる重量、取り回し、燃費、価格などを検証
  • 2023年末での国内「販売停止」の理由と中古市場への影響を考察
  • スタンディングモードアシストのリコール情報と機能のメリット・デメリット
  • 購入後に「後悔」しやすいポイントと、トリシティ300ならではの魅力を解説

Contents

トリシティ300の欠点と販売停止の真相 後悔しないためのチェックポイント

  • トリシティ300欠点① 260kg超の車重とその影響 取り回しは本当に大変?
  • トリシティ300欠点② 燃費は期待外れ?実際のユーザー燃費レビュー
  • トリシティ300欠点③ 価格設定は適切だったか?維持費も含めて考える
  • トリシティ300 販売停止の衝撃 2023年末で国内ラインナップから消えた理由
  • スタンディングアシストのリコールとその後の対応 安心して乗れるのか?
  • 3輪ならではの構造 メンテナンスの手間と費用は?
  • 他の3輪バイク(トリシティ155/ナイケン)との比較で見える欠点

トリシティ300欠点① 260kg超の車重とその影響 取り回しは本当に大変?

  • トリシティ300の車両重量は約261kgと、同クラスの2輪スクーターよりかなり重い。
  • 押し引きや駐輪時の取り回しでは、この重さが大きな負担となる可能性がある。
  • スタンディングモードアシストを使っても、傾斜地などでの取り回しには注意が必要。

トリシティ300について語られる「欠点」の中で、最も多くの人が指摘するのがその車両重量です。トリシティ300の装備重量は 261kg とされており、これは同排気量クラスの2輪スクーター(例えばヤマハ XMAXは約 180kg )と比較すると、 80kg 以上も重い計算になります。一般的な400ccクラスのネイキッドバイクや、一部の大型ツアラーモデルに匹敵する重さであり、この「重さ」が様々な場面でネガティブな影響を与える可能性があります。最も顕著なのが、エンジンを停止した状態での「取り回し」です。駐車場での押し引きや、駐輪スペースへの出し入れ、方向転換などを行う際に、この 261kg という重さは、特に力の弱い方や小柄な方にとっては大きな負担となります。平坦な場所であればまだしも、わずかな傾斜がある場所や、砂利道などの不安定な路面では、その重さゆえにバランスを崩しやすく、立ちゴケのリスクも高まります。トリシティ300には停車時に車体の自立を助ける「スタンディングモードアシスト」機能が搭載されていますが、これはあくまで停車時の補助機能であり、押し引きなどの取り回しを劇的に楽にするものではありません。アシスト機能が作動していても、車体を傾けたり動かしたりするには、相応の力が必要です。特に、アシストを解除する際には車体が傾くため、油断していると支えきれずに倒してしまう可能性もあります。この取り回しの際の重さや扱いにくさが、「トリシティ300は乗りにくい」「後悔した」という声に繋がる大きな要因の一つと考えられます。購入前に、実際に車両に跨ってみて、取り回しを試してみることは非常に重要です。自分の体力で扱いきれる重さなのか、普段利用する駐輪場の状況なども考慮して判断する必要があるでしょう。

一方で、この重さが走行中の安定感に貢献している側面もあります。特に高速道路などでの直進安定性は高く、横風などにも強いというメリットがあります。フロント2輪構造と相まって、どっしりとした安心感のある走りを提供してくれます。しかし、ワインディングロードなどでの軽快感という点では、やはりその重さが影響し、ヒラヒラと俊敏に切り返すような走りには向きません。あくまで安定志向のハンドリングと言えるでしょう。発進時や低速走行時にも、この重さによる慣性の大きさを感じる場面があり、一般的な2輪スクーターのような軽快さを期待すると、ギャップを感じるかもしれません。トリシティ300を選ぶ際には、この「重さ」がもたらすメリット(安定性)とデメリット(取り回し、軽快感の不足)を十分に理解し、自分の用途や体力、技量に合っているかを慎重に検討することが、購入後の後悔を防ぐために不可欠です。

重い!とにかく重い!試乗したけど、駐車場でちょっと動かそうとしただけで汗だくになった。スタンディングアシストあっても、傾いたら支えられない自信ある。これは俺には無理だと思ったね。

トリシティ300欠点② 燃費は期待外れ?実際のユーザー燃費レビュー

  • カタログ燃費(WMTCモード値)は32.0km/Lだが、実燃費は下回ることが多い。
  • ユーザーレビューでは、実燃費は20km/L台前半~中盤という声が多い。
  • 車重の重さやフロント2輪構造が、燃費には不利に働く要因。

バイクを選ぶ上で、燃費性能は維持費に直結する重要な要素です。トリシティ300は、そのユニークな構造と引き換えに、燃費性能についてはあまり期待できない、という声が聞かれます。これも「欠点」や「後悔」のポイントとして挙げられることがあります。まず、カタログスペック上の燃費を見てみましょう。トリシティ300のWMTCモード値(国際的な測定基準に基づいた燃費)は、 32.0km/L となっています。この数値だけを見ると、300ccクラスのスクーターとしては、まずまずのレベルに思えるかもしれません。しかし、重要なのは実際の走行条件での燃費、いわゆる「実燃費」です。様々なオーナーレビューや燃費記録サイト(みんカラなど)の情報を見てみると、トリシティ300の実燃費は、カタログ値を下回るケースが多いようです。具体的には、 20km/L 台前半から、 25km/L 前後、良くても 20km/L 台後半といった報告が多く見られます。もちろん、これは乗り方(アクセルの開け方、走行ペース)や走行環境(市街地中心か、高速道路中心か、渋滞の有無など)によって大きく変動します。例えば、ストップ&ゴーの多い市街地走行や、アグレッシブなアクセルワークを多用すれば、 20km/L を下回ることもあるようです。一方で、高速道路を一定速度で淡々と巡航するような走り方をすれば、 30km/L 近くまで伸びる可能性もあります。では、なぜトリシティ300の実燃費は、カタログ値から乖離しやすく、同クラスの2輪スクーターと比較してもやや劣る傾向にあるのでしょうか?その主な理由は、やはり 261kg という「車両重量」にあります。車体が重ければ重いほど、発進・加速時により多くのエネルギー(燃料)を必要とします。特に、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りでは、この重さが燃費に大きく影響します。

また、フロントが2輪であるという構造も、転がり抵抗や空気抵抗の面で、2輪車に比べてやや不利になると考えられます。搭載されているエンジンは、ヤマハのBLUE COREエンジンであり、燃焼効率や冷却性、ロス低減を追求した優れたエンジンですが、それを補って余りあるほどの重量と構造的なハンデがある、と言えるかもしれません。燃料タンク容量は 13L なので、仮に実燃費を 23km/L とすると、満タンからの航続距離は約 299km と計算できます。これは、ツーリングなどでは、やや物足りなく感じる可能性がある距離かもしれません。燃費性能を最重要視するライダーにとっては、トリシティ300の燃費は、明確な「欠点」と映る可能性があります。購入を検討する際には、自分の想定する使い方で、どれくらいの燃費になりそうか、そしてその燃費で満足できるかを、他の車種と比較しながら検討することが大切です。安定性や快適性といったメリットと、燃費というデメリットを天秤にかける必要があるでしょう。

燃費、まあ確かにめちゃくちゃ良くはないけど、こんなもんじゃない?車重考えたら健闘してる方だと思う。街乗りで22km/L、ツーリングで28km/Lくらいかな。許容範囲だよ。

トリシティ300欠点③ 価格設定は適切だったか?維持費も含めて考える

  • 新車価格は約85万円~95万円程度と、同クラスの2輪スクーターより高価。
  • フロント2輪の複雑な機構により、メンテナンス費用やタイヤ交換費用も高くなる傾向。
  • 価格に見合う価値(安定性、独自性)を感じられるかがポイント。

トリシティ300の「欠点」として、価格設定や維持費の高さを挙げる声も少なくありません。購入時の初期費用だけでなく、所有し続ける上でかかるコストが、他の同クラスのバイクと比較してどうなのか、気になるところです。まず、新車販売時の価格ですが、トリシティ300のメーカー希望小売価格は、発売当初(2020年)で 870,000 円(税抜)、最終的には 957,000 円(税込)程度でした。これは、同じヤマハの300ccクラススクーターであるXMAX(約 715,000 円・税込)と比較しても、 20 万円以上高価な設定です。他のメーカーの同クラススクーターと比較しても、やはり高額な部類に入ります。この価格差の主な要因は、やはりフロント2輪を実現するためのLMW機構や、スタンディングモードアシストといった、トリシティ300独自の複雑なメカニズムにかかるコストです。この価格設定を「高い」と感じるか、「独自の機能や安定性を考えれば妥当」と感じるかは、個人の価値観によるところが大きいでしょう。しかし、単純に排気量や基本的な装備だけで比較した場合、割高感があることは否めません。次に、維持費についてです。日常的な維持費としてまず考えられるのが燃料代ですが、これは前述の通り、燃費性能があまり良くないため、他の同クラススクーターよりもやや多くかかる可能性があります。そして、見逃せないのがメンテナンス費用です。トリシティ300はフロント周りの構造が複雑なため、点検や整備に手間がかかり、工賃が割高になる可能性があります。特に、フロントタイヤは2本あるため、タイヤ交換時には当然2本分の費用がかかります。タイヤサイズ自体はスクーターとして標準的なものですが、交換頻度によっては、2輪車よりもランニングコストが高くなります。フロントサスペンションやステアリング機構も複雑なため、これらの部分に不具合が発生した場合の修理費用も、高額になる可能性が考えられます。

自動車税や重量税、自賠責保険といった税金・保険料については、251cc以上の二輪車として区分されるため、他の同クラスバイクと同様です。しかし、任意保険料については、車両の型式や事故率などによって保険料率が設定されるため、トリシティ300の保険料が他のバイクと比べてどうなのかは、個別に確認が必要です(一般的に、特殊な構造の車両はやや高くなる傾向があるとも言われます)。このように、トリシティ300は、購入時の価格だけでなく、メンテナンス費用、特にフロント周りの部品交換費用などが、一般的な2輪スクーターよりも高くなる傾向があります。この維持費の高さを許容できるかどうかも、購入を判断する上で重要な要素となります。価格や維持費に見合うだけの価値、つまりフロント2輪ならではの安定性や安心感、スタンディングモードアシストの利便性といったメリットを、自分がどれだけ重視するかをよく考える必要があるでしょう。

値段、やっぱり高いよね。XMAXとかと比べるとかなり差がある。それにメンテ代もかかりそうだし…。この値段出すなら、もっとパワーのある普通のバイク買えるもんなぁ。コスパは悪いかも。

トリシティ300 販売停止の衝撃 2023年末で国内ラインナップから消えた理由

  • トリシティ300は2023年12月をもって国内での販売を終了した。
  • 販売不振や、今後の排ガス規制への対応コストなどが理由として考えられる。
  • ヤマハのLMW戦略全体の見直しも影響した可能性。

ヤマハの意欲作として登場したトリシティ300ですが、残念ながら2023年12月をもって国内市場での販売が終了となりました。この「販売停止」のニュースは、多くのバイクファン、特にLMW技術に関心を持っていた層にとっては衝撃的であり、様々な憶測を呼んでいます。なぜ、発売からわずか3年余りで販売終了となってしまったのでしょうか?ヤマハから公式な理由は発表されていませんが、いくつかの要因が複合的に絡み合った結果と考えられます。まず、最も大きな理由として考えられるのが「販売不振」です。トリシティ300は、そのユニークなコンセプトと機能で注目を集めたものの、実際の販売台数は、ヤマハの期待には届かなかった可能性があります。前述したような「欠点」(重さ、価格、燃費など)が、多くのユーザーにとって購入のハードルとなり、結果的に販売が伸び悩んだのかもしれません。特に、価格の高さは、より安価で高性能な2輪スクーターや、他のカテゴリーのバイクとの競争において、大きなハンデとなった可能性があります。次に考えられるのが、今後の環境規制への対応です。世界的にバイクの排出ガス規制は年々厳しくなっており、日本国内でも新たな規制(ユーロ5相当以上)への対応が求められています。既存のエンジンをこれらの規制に対応させるためには、触媒の改良やエンジン制御の見直しなど、多大な開発コストがかかります。販売台数が見込めないモデルに対して、ヤマハがこれ以上の投資を行うことを断念した、という判断があったのかもしれません。トリシティ300に搭載されていたのはXMAXなどと共通のBLUE COREエンジンですが、トリシティ300専用のセッティングなどが施されており、規制対応には独自の開発が必要だった可能性も考えられます。

さらに、ヤマハのLMW戦略全体の見直しという側面もあるかもしれません。ヤマハはトリシティシリーズ(125/155/300)や、より大型のNIKEN(ナイケン)など、LMW技術を積極的に展開してきましたが、市場全体の反応としては、まだ一部のユーザーに支持されるニッチな存在に留まっているのが現状です。ヤマハが今後の製品ラインナップを検討する中で、LMWモデルの選択と集中を進め、トリシティ300については国内市場から撤退するという経営判断に至った可能性も考えられます。(なお、海外市場では販売が継続されている地域もあるようです)。理由はどうあれ、トリシティ300が国内の新車ラインナップから消えたことは事実です。これにより、今後は中古車でしか手に入れることができなくなりました。販売期間が短かったこともあり、中古市場でのタマ数はそれほど多くない可能性があります。購入を検討している場合は、状態の良い車両を見つけるのが難しくなるかもしれません。また、メーカーによるサポート期間や部品供給についても、将来的には懸念が生じる可能性も考慮しておく必要があるでしょう。

販売停止は残念だけど、まあ仕方ないのかな。やっぱり値段とか重さとか、買う人を選ぶバイクだったもんね。中古で程度の良いのがあれば、逆に狙い目かもしれないけど。

スタンディングアシストのリコールとその後の対応 安心して乗れるのか?

  • 過去にスタンディングモードアシストに関するリコール(サービスキャンペーン)が実施された。
  • 内容は、特定の条件下でアシスト機能が解除されにくくなる、または解除できなくなる不具合。
  • 現在は対策部品への交換などの対応が進んでおり、中古車選びでは対策済みか確認が必要。

トリシティ300の最大の特徴であり、セールスポイントでもあった「スタンディングモードアシスト」。停車時にスイッチ操作でフロント二輪の傾きを固定し、車体の自立を補助してくれるこの画期的な機能ですが、過去にこの機能に関するリコール(正確にはサービスキャンペーンや改善対策として扱われたケースが多いようです)が実施されています。この事実は、トリシティ300の安全性に対する不安や、「後悔」の声に繋がっている可能性があります。リコールの具体的な内容としては、スタンディングモードアシストを作動させるためのアクチュエーター(駆動装置)内部の部品に問題があり、特定の条件下(低温時など)で部品の動きが悪くなることで、アシスト機能が解除されにくくなったり、最悪の場合、解除できなくなってしまったりするというものでした。スタンディングモードアシストは、停車時の安定性を高める便利な機能ですが、発進する際には必ずライダー自身がスイッチ操作で解除する必要があります。もし、この解除操作がスムーズに行えなかったり、全く解除できなくなってしまったりすると、発進することができず、立ち往生してしまうことになります。また、意図しないタイミングでアシストが効いたままになってしまうと、発進直後にバランスを崩して転倒する危険性も考えられます。このような不具合は、トリシティ300の利便性と安全性の根幹に関わる問題であり、ヤマハとしても迅速な対応が必要と判断し、リコール(サービスキャンペーン等)に踏み切ったと考えられます。リコールの対象となった車両については、ヤマハ販売店にて、対策部品への交換やプログラムの修正といった無償修理が行われました。現在(2025年5月時点)では、市場に出回っているトリシティ300の多くは、既に対策済みの車両であると考えられます。

しかし、中古車を購入する際には、念のため、その車両がリコールの対象であったか、そして対策がきちんと実施されているかを確認することが非常に重要です。車台番号などからリコール対象かどうかをヤマハのウェブサイトなどで確認したり、販売店に対策済みであることを証明する書類(整備記録簿など)の提示を求めたりするのが良いでしょう。もし未対策の車両であった場合は、購入後にヤマハ販売店に持ち込んで対策修理を受ける必要があります(無償で受けられるはずですが、事前に確認が必要です)。リコール対応がきちんと行われていれば、スタンディングモードアシスト機能自体は、非常に便利な機能であり、過度に心配する必要はないと考えられます。ただし、この機能はあくまで「補助」であり、完全な自立を保証するものではありません。傾斜地や凹凸のある場所では、アシストが効いていても不安定になることがありますし、解除時の操作には慣れが必要です。リコールの事実と、機能の限界を理解した上で、正しく使用することが大切です。この点を理解しておけば、スタンディングモードアシストは、トリシティ300の魅力を高める大きな要素となるはずです。

リコールあったんだね。知らなかった。中古で買う時はちゃんと確認しないとダメだな。でも対策済みなら安心か。スタンディングアシスト自体は便利そうだもんね。

3輪ならではの構造 メンテナンスの手間と費用は?

  • フロント2輪のため、タイヤ交換は3本分必要(前2本、後1本)。
  • フロント周りのサスペンションやステアリング機構が複雑で、整備に専門知識が必要。
  • 部品点数が多く、工賃も割高になる傾向があり、維持費は高め。

トリシティ300の最大の特徴であるフロント2輪構造(LMW)。これが卓越した安定感を生み出す源泉ですが、同時にメンテナンスにおいては、一般的な2輪車にはない手間や費用が発生する要因ともなります。この点が、維持費の高さ、ひいては「欠点」や「後悔」に繋がる可能性があります。まず、最も分かりやすいのがタイヤ交換です。トリシティ300は前輪が2つ、後輪が1つの合計3本のタイヤを装着しています。したがって、タイヤ交換が必要になった際には、3本分のタイヤ代と交換工賃が必要になります。フロントタイヤ2本は同時に交換することが推奨されるため、単純に考えても、2輪車に比べてタイヤ交換にかかる費用は高くなります。タイヤサイズ自体は、前輪が 120/70-15 、後輪が 140/70-14 と、スクーターとしては比較的一般的ですが、3本同時となると、それなりの出費を覚悟しておく必要があります。次に、フロント周りのメカニズムの複雑さです。トリシティ300のLMW機構は、左右のフロントホイールがそれぞれ独立して動き、車体に合わせて傾く(リーンする)ための精巧なパラレログラムリンクと、片側2本ずつのフロントフォーク(カンチレバーテレスコピックサスペンション)で構成されています。この構造は、一般的なバイクのフロントサスペンションやステアリング機構と比較して、はるかに複雑で部品点数も多くなります。そのため、フロント周りの点検や整備には、専門的な知識と技術、そして専用の工具が必要となる場合があります。例えば、フロントフォークのオイル交換やオーバーホール、ステアリングベアリングの点検・交換といった作業は、一般的なバイクショップでは対応できなかったり、対応できたとしても工賃が割高になったりする可能性があります。ヤマハのLMWに精通した「YSP(ヤマハスポーツプラザ)」などの正規ディーラーに整備を依頼するのが最も安心ですが、その場合でも、部品代や工賃は高めになる傾向があります。

スタンディングモードアシストの機構も、電動アクチュエーターなどを含む複雑なシステムであり、万が一不具合が発生した場合の修理費用も気になるところです。エンジンオイル交換やブレーキパッド交換、エアクリーナー清掃といった日常的なメンテナンスについては、一般的なバイクと同様に行えますが、やはりフロント周りの特殊性が、全体的なメンテナンスの手間と費用を押し上げる要因となっていることは否めません。トリシティ300を所有するということは、この特殊な構造に伴うメンテナンスコストを受け入れる覚悟も必要、ということになります。購入前に、維持費、特にメンテナンスにかかる費用について、販売店によく確認しておくことが重要です。その上で、トリシティ300がもたらす独自のメリット(安定性、快適性など)が、そのコストに見合うものかどうかを判断する必要があるでしょう。

メンテ代、やっぱり高そうだよね。タイヤ3本交換とか、フロント周りの整備とか、考えただけでゾッとする。普通のバイクなら自分でできることも、トリシティだと店任せになりそうだし…。維持費は覚悟しないとダメかも。

他の3輪バイク(トリシティ155/ナイケン)との比較で見える欠点

  • トリシティ155と比較すると、大幅に重く、価格も高く、軽快さに欠ける。
  • 大型スポーツLMWのNIKEN(ナイケン)と比較すると、パワーや高速性能、装備で見劣りする。
  • 中途半端な排気量とキャラクターが、立ち位置を曖昧にした可能性。

トリシティ300の評価を考える上で、同じヤマハのLMW(リーニング・マルチ・ホイール)ファミリーである、トリシティ155やNIKEN(ナイケン)と比較してみると、その立ち位置や「欠点」とされる部分がより明確に見えてきます。まず、弟分にあたるトリシティ155との比較です。トリシティ155は、原付二種クラス(正確には軽二輪クラス)に属し、高速道路も走行可能です。車両重量は約 165kg と、トリシティ300(約 261kg )よりも 100kg 近く軽量です。価格も 50 万円台と、トリシティ300の約半分程度。この比較から見ると、トリシティ300は、155ccクラスの手軽さや軽快さ、経済性を大きく犠牲にして、300ccクラスのパワーと安定性を得たモデル、と言えます。しかし、その重さゆえに取り回しは格段に大変になり、価格も大幅に上昇しています。街乗り中心の使い方であれば、トリシティ155の方がはるかに扱いやすく、コストパフォーマンスも高いと感じるユーザーが多いかもしれません。トリシティ300のパワーや安定性は魅力的ですが、「そこまでの性能は必要ない」「重さと価格がネック」と感じる層にとっては、トリシティ155の方が現実的な選択肢となり、結果的にトリシティ300の販売に影響した可能性も考えられます。次に、兄貴分であり、大型スポーツLMWという独自のカテゴリーを築いたNIKEN(ナイケン)との比較です。NIKENは 845cc の3気筒エンジンを搭載し、圧倒的なパワーとコーナリング性能、そして先進的な装備(クルーズコントロール、クイックシフターなど)を誇ります。車両重量は約 267kg とトリシティ300と大差ありませんが、その走行性能は比較になりません。価格はもちろんNIKENの方がさらに高価ですが、LMWならではの異次元の走りや所有感を求めるのであれば、NIKENの方がより魅力的に映るかもしれません。トリシティ300は、NIKENほどのスポーツ性能はなく、あくまでスクーターベースのコミューターとしての性格が強いです。

このように比較してみると、トリシティ300は、軽快で経済的なトリシティ155と、パワフルで高性能なNIKENの間に位置するモデルですが、どちらの魅力も中途半端になってしまい、独自の立ち位置を確立するのが難しかったのかもしれません。300ccクラスという排気量は、高速道路も余裕をもって走れるパワーを持ちながら、街乗りでの扱いやすさも期待されるカテゴリーですが、トリシティ300の場合は、その重さや価格が、そのクラスに求められるバランスを崩してしまった可能性があります。「帯に短し襷に長し」といった印象を持たれ、「欠点」が目立ってしまった側面もあるのではないでしょうか。ヤマハとしては、トリシティ155とNIKENの間を埋めるモデルとしてトリシティ300を投入したのでしょうが、市場のニーズとは必ずしも合致しなかった、というのが結果なのかもしれません。

155と300で迷ったけど、高速もよく使うから300にしたんだ。重さは確かに気になるけど、高速での安定感はやっぱり300の方が上だと思う。使い方次第だよね。

トリシティ300 購入後に後悔?ユーザーの声と魅力再発見

  • トリシティ300 後悔した!ユーザーが語るリアルな不満点
  • スタンディングアシストは便利?それとも不要?機能への賛否両論
  • それでもトリシティ300を選ぶ理由 LMWならではの圧倒的な安定感
  • ツーリングでの快適性は?長距離走行におけるメリット・デメリット
  • 中古のトリシティ300を購入する際の注意点とチェックポイント
  • トリシティ300の維持費を徹底シミュレーション
  • 後悔しないために 自分の使い方にトリシティ300は合っているか?

トリシティ300 後悔した!ユーザーが語るリアルな不満点

  • 購入後に「後悔した」と感じる主な理由は、やはり「重さ」と「取り回しの悪さ」。
  • 期待していたほどの「軽快感」や「燃費性能」が得られなかったという声も。
  • スタンディングアシストへの過度な期待と、実際の使い勝手のギャップ。

インターネット上やバイクコミュニティで「トリシティ300 後悔」というキーワードが見られるように、実際にトリシティ300を購入したものの、期待と異なっていたり、不満を感じたりしているユーザーがいるのは事実です。では、具体的にどのような点に「後悔」を感じているのでしょうか?オーナーたちのリアルな声を集めてみると、いくつかの共通した不満点が見えてきます。最も多く聞かれるのが、やはり購入前に想像していた以上の「重さ」と、それに伴う「取り回しの悪さ」です。試乗などである程度は覚悟していたものの、日常的に駐車場から出し入れしたり、狭い場所で方向転換したりする際に、その 261kg という重量が想像以上に負担となり、「こんなはずじゃなかった」「もっと軽いバイクにすればよかった」と後悔するケースが多いようです。特に、自宅の駐輪スペースが狭かったり、傾斜があったりする環境では、その苦労は倍増します。次に、「走行性能」に関するギャップです。300ccクラスのエンジンを搭載しているため、ある程度のパワーや加速力を期待していたものの、車重が重いためか、思ったよりも加速が鈍く、軽快感に欠ける、と感じる人もいます。特に、スポーティな走りを期待していたライダーにとっては、物足りなさを感じ、「もっとキビキビ走るバイクが良かった」と後悔につながる可能性があります。燃費性能についても、カタログ値から期待していたよりも実燃費が悪く、燃料代が思った以上にかかることに不満を持つ声も聞かれます。維持費全体が高めであることも、後悔の一因となることがあります。さらに、トリシティ300の目玉機能である「スタンディングモードアシスト」に対する過度な期待と、実際の使い勝手とのギャップも、後悔の要因となり得ます。「これがあれば立ちゴケしない」「信号待ちで足を着かなくて済む」と期待して購入したものの、実際には作動条件があったり、解除操作が必要だったり、傾斜地では不安定だったりと、思ったほど万能ではなかった、と感じるケースです。

また、アシスト機能に頼りすぎるあまり、基本的なバランス感覚やバイクの扱いが疎かになってしまうことを懸念する声もあります。これらの「後悔」の声は、主にトリシティ300の持つ特性(重さ、安定志向の走り、特殊な機能)と、ユーザー自身の期待や使い方との間にミスマッチが生じた場合に発生しやすいと言えます。例えば、軽快なスポーツ走行を楽しみたいライダーや、頻繁に狭い場所での取り回しが必要なライダー、燃費や維持費を最重要視するライダーにとっては、トリシティ300は最適な選択ではないかもしれません。購入後に後悔しないためには、事前に試乗などを通じて、トリシティ300のメリットだけでなく、デメリットや特性を十分に理解し、自分のバイクライフや使い方に本当に合っているかを冷静に判断することが何よりも重要です。

完全に後悔してるわけじゃないけど、「重さ」だけは本当に誤算だった…。毎日の通勤で使うには、ちょっと取り回しがキツすぎる。もっとちゃんと試乗して判断すればよかったな。

スタンディングアシストは便利?それとも不要?機能への賛否両論

  • 信号待ちなどで足を着かずに停車できるのは、非常に便利で楽だと評価する声多数。
  • 一方で、操作の煩わしさ、作動条件の制約、機能への過信によるリスクを指摘する声も。
  • ライダーの体格や使い方、価値観によって、必要性や評価が大きく分かれる機能。

トリシティ300を象徴する機能である「スタンディングモードアシスト」。停車時にスイッチ一つで車体の傾きをロックし、足を着かなくても自立状態を保持できるこの機能は、登場時に大きな話題となりました。しかし、その評価はユーザーの間でも賛否両論あり、「非常に便利で画期的」という声がある一方で、「操作が面倒」「なくても良い」といった声も聞かれます。まず、肯定的な意見としては、その「利便性」と「快適性」が高く評価されています。特に、信号待ちが多い都市部の走行や、長距離ツーリングでの疲労軽減に効果を発揮します。信号で停止するたびに重い車体を足で支える必要がなく、スイッチ操作だけで安定して停車できるため、ライダーの負担は大幅に軽減されます。特に、小柄なライダーや、足つきに不安があるライダーにとっては、立ちゴケのリスクを減らす安心材料にもなります。「一度使うと手放せない」「これがあるからトリシティ300を選んだ」という声も少なくありません。雨の日など、足を地面に着けたくない状況でも重宝します。一方で、否定的な意見や、注意が必要な点も指摘されています。まず、操作の煩わしさです。スタンディングモードアシストを作動させるには、停車直前に特定の条件(速度が 10km/h 以下、エンジン回転数が 2,000rpm 以下、アクセル全閉)を満たした上で、スイッチを押す必要があります。発進時には、再びスイッチを押して解除するか、アクセルを開けることで自動解除されます。この一連の操作に慣れが必要であり、「面倒くさい」「咄嗟の操作が難しい」と感じる人もいます。また、アシスト機能は完全な自立を保証するものではなく、傾斜地や凹凸のある場所では不安定になることがあります。あくまで「補助」機能であるという認識が必要です。

さらに、この機能に慣れすぎることによる弊害も指摘されています。常にアシストに頼っていると、いざという時にバイクを支えるための基本的なバランス感覚や筋力が鈍ってしまうのではないか、という懸念です。また、アシストが効いている状態で不用意に車体を動かそうとしたり、解除操作を忘れて発進しようとしたりすると、予期せぬ挙動でバランスを崩し、転倒に繋がる危険性もあります。前述のリコール(サービスキャンペーン)の件もあり、機能自体の信頼性に不安を感じる声も一部には残っています。結局のところ、スタンディングモードアシストが必要か不要か、便利か不便かは、ライダーの体格、体力、運転スキル、主な用途、そして価値観によって大きく左右されます。頻繁なストップ&ゴーがあり、停車時の負担を少しでも減らしたいライダーにとっては、非常に魅力的な機能でしょう。しかし、シンプルな操作性を好み、自分の力でバイクをコントロールすることに重きを置くライダーにとっては、不要な、あるいは煩わしい機能と映るかもしれません。トリシティ300を評価する上で、このスタンディングモードアシストをどう捉えるかは、非常に重要なポイントと言えます。

スタンディングアシスト、めちゃくちゃ便利だよ!信号待ちで足ブラブラできるし、渋滞も全然苦にならない。もうこれ無しでは考えられないレベル。立ちゴケの心配も減ったしね。

それでもトリシティ300を選ぶ理由 LMWならではの圧倒的な安定感

  • フロント2輪構造が生み出す、コーナリングや悪路での高い安定性は最大の魅力。
  • 雨天時や滑りやすい路面でも、一般的な2輪車より安心感が高い。
  • 転倒リスクに対する不安を軽減し、よりリラックスしたライディングが可能に。

ここまでトリシティ300の「欠点」や「後悔」の声、そして販売停止といったネガティブな側面に焦点を当ててきましたが、それでもなお、トリシティ300を選び、愛用し続けているライダーがいるのはなぜでしょうか?その最大の理由は、やはりヤマハ独自のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)技術が生み出す「圧倒的な安定感」にあると言えるでしょう。フロントに2つのタイヤを持つトリシティ300は、一般的な2輪のバイクと比較して、様々な路面状況において格段に高い安定性を発揮します。特に、コーナリング時の安定感は抜群です。左右のフロントタイヤがそれぞれ独立して動き、車体の傾きに合わせて路面を捉え続けるため、コーナーリング中に多少のギャップ(段差)を踏んだり、滑りやすい箇所があったりしても、挙動が乱れにくく、安心して曲がっていくことができます。この感覚は、2輪車では味わえない独特のものであり、「まるでレールの上を走っているようだ」と表現するライダーもいます。また、雨の日や濡れた路面、マンホールの上など、滑りやすい状況においても、フロント2輪の接地感が安心感をもたらします。フロントタイヤが滑る感覚が少なく、ブレーキング時にも安定性が高いため、悪天候下でのライディングに対する心理的なハードルを下げてくれます。これは、通勤や通学などで、天候に関わらず毎日バイクに乗る必要があるユーザーにとっては、非常に大きなメリットとなります。さらに、LMW機構は、制動時の安定性向上にも貢献しています。フロントブレーキを強くかけた際にも、車体の挙動が安定しており、ノーズダイブ(フロントが沈み込む動き)も抑制される傾向があります。ABS(アンチロックブレーキシステム)も標準装備されており、万が一の急ブレーキ時にもタイヤのロックを防ぎ、転倒リスクを軽減してくれます。

この「転倒しにくい」という安心感こそが、トリシティ300を選ぶ最大の動機となることが多いようです。バイクに乗りたいけれど、転倒が怖い、特に立ちゴケや低速走行時の不安定さに不安を感じる、というライダーにとって、トリシティ300(特にスタンディングモードアシスト付き)は、その不安を和らげ、バイクライフへの第一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる存在となり得ます。重さや取り回しの悪さ、燃費といったデメリットを差し引いても、このLMW技術がもたらす唯一無二の安定性と安心感に価値を見出すライダーにとっては、トリシティ300はかけがえのない選択肢となるのです。他のバイクでは得られない、リラックスした、それでいて新しいライディング体験を提供してくれる。それこそが、トリシティ300が一部のライダーから熱烈に支持される理由なのでしょう。

この安定感は本当に凄いよ。雨の日とか、路面が荒れてる場所でも全然怖くない。普通のバイクだとヒヤッとする場面でも、トリシティなら何事もなく通過できる感じ。安心感が段違い。

ツーリングでの快適性は?長距離走行におけるメリット・デメリット

  • どっしりとした安定感と広いシートで、高速道路を使った長距離移動は快適。
  • フロントカウルによる防風性能も高く、疲労軽減に貢献。
  • 一方で、燃費の悪さによる給油頻度の増加や、ワインディングでの軽快感不足がデメリット。

トリシティ300は、その安定性と300ccクラスのエンジンパワーから、ツーリング用途での活躍も期待されるモデルです。実際に長距離走行をしてみると、どのようなメリット、そしてデメリットがあるのでしょうか?まずメリットとしては、やはりLMW構造と車重がもたらす「高い安定性」が挙げられます。高速道路での巡航は非常に快適で、どっしりとした直進安定性は、大型ツアラーにも匹敵すると評されるほどです。横風の影響も受けにくく、長時間の高速走行でもライダーの疲労を軽減してくれます。フロントカウルも比較的大型で、走行風を効果的に防いでくれるため、風圧による疲れも少ないでしょう。シートも広く厚みがあり、座り心地が良いと評判です。タンデム(二人乗り)での快適性も考慮されており、パッセンジャーにとっても比較的楽な姿勢で乗車できます。エンジンパワーも、高速道路での 100km/h 巡航を余裕でこなせるレベルであり、追い越し加速も必要十分です。スタンディングモードアシストがあれば、ツーリング先での信号待ちや、景色の良い場所での一時停止なども、足を着く煩わしさなく快適に行えます。これらの点から、高速道路を多用するような、比較的距離の長いツーリングにおいては、トリシティ300は非常に快適で頼りになる相棒となるでしょう。一方で、デメリットも存在します。まず、燃費性能があまり良くないため、給油の頻度が多くなる可能性があります。燃料タンク容量は 13L ですが、実燃費が 25km/L 程度だとすると、航続距離は約 325km 。ロングツーリングでは、給油計画をやや頻繁に立てる必要があるかもしれません。次に、ワインディングロードでの走りです。安定性が高い反面、軽快感には欠けるため、タイトなコーナーが続く峠道などを、ヒラヒラとスポーティに駆け抜けたいライダーにとっては、やや物足りなさを感じる可能性があります。あくまで安定したペースで、景色を楽しみながら流すような走り方が向いていると言えるでしょう。

また、車重が重いため、ツーリング先での未舗装路や、狭い場所での取り回しには苦労する場面があるかもしれません。特にキャンプツーリングなどで荷物を満載した状態では、その重さはさらに増します。積載性については、シート下の収納スペースは標準的ですが、リアキャリアなどを追加すれば、ツーリングに必要な荷物を積むことは可能です。結論として、トリシティ300は、高速道路での快適性と安定性を重視するライダーにとっては、優れたツーリングバイクとなり得ます。しかし、燃費やワインディングでの軽快さ、取り回しの容易さなどを重視するライダーにとっては、デメリットが目立つ可能性もあります。自分のツーリングスタイル(高速道路メインか、下道や峠道メインか、距離、荷物の量など)を考慮し、トリシティ300の特性がそれに合っているかを判断することが重要です。

高速は楽だけど、峠道がね…。重くて曲がらない感じがして、正直あんまり楽しくないかな。燃費も悪いから、給油回数増えるし。ツーリングなら普通のバイクの方が総合的に良い気がする。

中古のトリシティ300を購入する際の注意点とチェックポイント

  • 2023年末で国内販売終了のため、今後は中古車でしか入手できない。
  • スタンディングアシストのリコール対策が実施済みか必ず確認する。
  • フロント周りの複雑な機構の状態(異音、ガタ、オイル漏れ)を重点的にチェック。

2023年末をもって国内での新車販売が終了したトリシティ300。今後、このユニークな3輪バイクを手に入れるには、中古車を探すしかありません。販売期間が比較的短かったことや、元々の販売台数もそれほど多くなかった可能性を考えると、中古市場での流通量は限られているかもしれません。そのため、程度の良い車両を見つけるのは、今後さらに難しくなる可能性があります。中古でトリシティ300を購入する際には、一般的な中古バイク選びの注意点に加えて、トリシティ300特有のチェックポイントを押さえておくことが重要です。まず、最も重要な確認事項が、前述した「スタンディングモードアシスト」に関するリコール(サービスキャンペーン等)への対応状況です。購入を検討している車両がリコールの対象であった場合、対策部品への交換などの作業が確実に実施されているかを、整備記録簿や販売店への問い合わせなどで必ず確認してください。未対策の車両は、安全上のリスクがあるだけでなく、購入後に無償修理を受けられる保証もありません(※要確認)。次に、トリシティ300の構造的な特徴であるフロント周りの状態を重点的にチェックします。LMW機構やサスペンション、ステアリング部分に、異音やガタつき、オイル漏れなどがないかを確認しましょう。特に、左右のフロントフォークからのオイル漏れや、ステアリング操作時の引っかかりなどには注意が必要です。これらの部分の修理は高額になる可能性があるため、入念なチェックが欠かせません。試乗が可能であれば、実際に走行してみて、直進安定性やコーナリング時の挙動、スタンディングモードアシストの作動・解除のスムーズさなどを確認するのが理想です。

もちろん、エンジンや駆動系、ブレーキ、タイヤ、灯火類といった、一般的な中古バイクのチェックポイントも同様に重要です。エンジンからの異音、オイル漏れ、ブレーキの効き具合、タイヤの溝やひび割れ、チェーンやベルトの状態(トリシティ300はVベルト駆動)、各種ランプの点灯状態などを確認しましょう。外装の状態も気になるところです。フロント周りが複雑なため、転倒した場合のダメージが大きくなりやすく、修理費用も高額になりがちです。カウルに大きな傷や割れがないか、修復歴がないかなども確認しましょう。信頼できる販売店を選び、車両の状態について詳しく説明を求め、保証が付いているかどうかも確認することが大切です。走行距離が少なく、年式が新しい車両は魅力的ですが、価格も高くなる傾向があります。予算とのバランスを考えながら、車両の状態を総合的に判断し、納得のいく一台を見つけるようにしましょう。販売終了モデルであるため、将来的な部品供給についても、ある程度の覚悟は必要かもしれません。焦らず、じっくりと探すことが、良い中古トリシティ300と出会うための鍵となります。

中古でトリシティ300探してるんだけど、やっぱりタマ数少ないね。リコール対策済みかは絶対確認しないと怖いな。フロント周りの状態もしっかり見極めないと後悔しそう。

トリシティ300の維持費を徹底シミュレーション

  • 燃料代は、実燃費20km/L台前半~中盤と仮定すると、同クラス2輪より高め。
  • 税金・保険料は251cc以上クラスとして標準的。
  • メンテナンス費用、特にタイヤ交換(3本)やフロント周りの整備費用が割高になる可能性。

トリシティ300の購入を検討する上で、気になるのが年間の維持費です。初期費用だけでなく、所有し続ける上でどれくらいのコストがかかるのかを把握しておくことは、後悔しないためにも重要です。具体的な金額は乗り方や走行距離によって大きく変動しますが、主な項目ごとにシミュレーションしてみましょう。まず「燃料代」です。実燃費を仮に 23km/L 、レギュラーガソリン価格を 170 円/ L 、年間走行距離を 5,000km と仮定すると、年間のガソリン代は約 36,956 円 ( 5000km \div 23km/L \times 170円/L ) となります。これは、より燃費の良い同クラスの2輪スクーター(例えば実燃費 30km/L なら約 28,333 円)と比較すると、年間で 8,000 円以上高くなる計算です。走行距離が延びれば、この差はさらに開きます。次に「税金・保険料」です。軽自動車税(種別割)は、251cc以上の二輪車なので年間 6,000 円です。自動車重量税は、新車登録時に 4,900 円(2年分)がかかり、以降は車検ごとに納付します(トリシティ300は車検不要ですが、この区分になります)。自賠責保険料は、加入期間によって異なりますが、例えば24ヶ月契約で 8,760 円(2025年4月時点・離島除く)程度です。これらの税金・保険料は、他の251cc以上のバイクと基本的に同じです。重要なのが「任意保険料」です。これは年齢や等級、補償内容、保険会社によって大きく異なりますが、トリシティ300のような特殊な構造の車両は、一般的な2輪車よりもやや割高な保険料率が適用される可能性があります。年間数万円から十数万円程度を見込んでおく必要があるでしょう。そして「メンテナンス費用」です。エンジンオイル交換(年1~2回)、オイルフィルター交換(オイル交換2回に1回程度)、Vベルトやウェイトローラーなどの駆動系部品の交換(数万kmごと)、ブレーキパッド交換、プラグ交換などが定期的に必要になります。これらの費用は一般的なスクーターと大きくは変わりませんが、問題はタイヤ交換とフロント周りの整備です。

タイヤ交換は前2本、後1本の計3本が必要で、部品代・工賃込みで 5 万円~ 7 万円程度かかる可能性があります。交換サイクルは走行距離や乗り方によりますが、数年に一度は必要になるでしょう。フロント周りのサスペンションやステアリング機構の点検・整備、スタンディングモードアシスト関連の整備なども、専門知識が必要なため工賃が割高になる可能性があります。これらのメンテナンス費用を年間で平均すると、数万円から、場合によっては 10 万円近くかかることも考えられます。これらの費用を合計すると、トリシティ300の年間維持費は、乗り方にもよりますが、任意保険料を除いても 10 万円前後、あるいはそれ以上かかる可能性があり、一般的な2輪スクーターよりも高くなる傾向があると言えます。この維持費を許容できるかどうかも、購入判断の重要なポイントです。

維持費、まあ安くはないだろうね。特にタイヤ代は覚悟してる。でも、あの安定感と安心感のためなら、多少高くても仕方ないかなって思ってる。安全には代えられないしね。

後悔しないために 自分の使い方にトリシティ300は合っているか?

  • トリシティ300は、安定性と快適性を最優先するライダーに向いている。
  • 取り回しの重さや燃費、維持費を許容できるかが大きな判断基準。
  • 軽快さや経済性、スポーツ性を求めるなら、他の選択肢も検討すべき。

ここまでトリシティ300の欠点や後悔の声、そして販売停止といった情報を見てきましたが、最終的に大切なのは「自分の使い方や価値観に、トリシティ300というバイクが本当に合っているか?」を見極めることです。どんなに魅力的なバイクでも、自分のニーズとミスマッチがあれば、購入後に後悔してしまう可能性が高まります。後悔しないために、以下の点を自問自答してみましょう。まず、「あなたはバイクに何を最も求めますか?」もし、あなたがバイクに求めるものが「何よりも安定性と安心感」であるならば、トリシティ300は非常に有力な候補となります。特に、雨の日や荒れた路面での走行が多い方、転倒に対する不安が大きい方、長距離の高速道路走行を快適に行いたい方にとっては、LMW機構がもたらす恩恵は大きいでしょう。スタンディングモードアシストによる停車時の負担軽減も、大きな魅力と感じるはずです。次に、「トリシティ300のデメリットを許容できますか?」約 261kg という車重に伴う取り回しの苦労、同クラスの2輪車に比べて劣る燃費性能、そして比較的高価な車両価格と維持費。これらの明確なデメリットを受け入れられるかどうかが、大きな判断基準となります。自宅の駐輪環境や自身の体力、予算などを考慮し、これらのデメリットが許容範囲内かどうかを冷静に判断してください。もし、あなたがバイクに「軽快さ」や「スポーティな走り」を求めるのであれば、トリシティ300は期待に応えられない可能性があります。その重さと安定志向のハンドリングは、ワインディングを俊敏に駆け抜けるような走りには向きません。その場合は、同クラスの軽量な2輪スクーターや、ネイキッド、スポーツバイクなどを検討する方が満足度は高いでしょう。また、「経済性」を最優先するのであれば、燃費や維持費の面で不利なトリシティ300は、やはりベストな選択とは言えません。より燃費の良い原付二種スクーターや、シンプルな構造の2輪車の方が、ランニングコストを抑えることができます。

「通勤・街乗り」がメインで、頻繁な取り回しが必要な場合も、トリシティ300の重さがストレスになる可能性があります。もちろん、通勤で高速道路を使う場合や、悪天候でも乗る必要がある場合には、その安定性がメリットとなりますが、街中での機動性という点では、より軽量なバイクに分があります。「ツーリング」がメインの場合、高速道路中心であれば快適ですが、峠道を楽しみたい、あるいは燃費を気にするなら、他の選択肢と比較検討する価値があります。最終的には、実際に試乗してみることが最も重要です。スペックやレビューだけでは分からない、実際の乗り味や取り回し、スタンディングモードアシストの操作感などを体験し、自分の感覚で「これなら大丈夫」「これこそ求めていたものだ」と感じられるかどうかを確認してください。トリシティ300は、ハマる人にはとことんハマる、非常に個性的で魅力的なバイクです。しかし、その個性が、すべての人に受け入れられるわけではありません。自分のニーズとバイクの特性をしっかりと照らし合わせ、後悔のない選択をしてください。

結局は、自分がバイクに何を求めるか、だよね。俺は安心感と快適性が一番だから、トリシティ300は合ってると思う。重さとか燃費とか、デメリットも理解した上で選んだから後悔はないよ。

まとめ:トリシティ300の欠点・販売停止・後悔を乗り越えて

  • トリシティ300の欠点は主に「重さ」「取り回し」「燃費」「価格・維持費」。
  • これらの欠点は、LMW構造やスタンディングアシストという独自の機能と表裏一体。
  • 国内販売は2023年末で終了。今後は中古車での入手のみとなる。
  • 販売停止の理由は、販売不振や規制対応、戦略見直しなどが考えられる。
  • スタンディングアシストには過去にリコール(サービスキャンペーン等)あり。対策済みか確認要。
  • 後悔の声は、主に期待とのミスマッチ(重さ、軽快感不足、アシストへの過信等)から生じる。
  • 最大の魅力はLMWによる圧倒的な「安定性」と「安心感」。悪天候や悪路に強い。
  • スタンディングアシストは停車時の負担を軽減するが、操作には慣れが必要。
  • ツーリング適性は高速中心なら高いが、ワインディングや燃費には難あり。
  • メンテナンスはフロント周りが複雑で、費用は高めになる傾向。
  • 購入判断は、メリット・デメリットを理解し、自分の用途や価値観に合うかどうかが鍵。
  • 試乗を通じて、実際の乗り味や扱いやすさを体感することが重要。
トリシティ300という選択肢を考えるあなたへ 運営者からのメッセージ

最後までこの記事をお読みいただき、心から感謝申し上げます。バイク大好き運営者です。

トリシティ300について調べている中で、「欠点」や「販売停止」、「後悔」といった少しネガティブな言葉に触れ、不安を感じたり、あるいはもっと深く知りたくなったりして、ここに辿り着いたのではないでしょうか。

トリシティ300は、ヤマハが持つ独自のLMW技術とスタンディングモードアシストという、他のバイクにはない個性を持った、本当にユニークな存在です。フロント2輪が生み出す安定感は、特にバイクに乗り慣れていない方や、雨の日でも安心して乗りたい方にとっては、何物にも代えがたい魅力となるでしょう。信号待ちで足を着かなくてもいい、なんて未来的な体験もできます。

でも、その個性と引き換えに、いくつかの「代償」があるのも事実です。他のバイクより重かったり、小回りが苦手だったり、燃費があまり良くなかったり、そしてメンテナンスにお金がかかったり…。そして、残念ながら新車で買うことはできなくなってしまいました。

だからこそ、トリシティ300を選ぶということは、「何を優先するか」という、あなた自身の価値観が問われる選択なのだと思います。

もしあなたが、多少の重さやコスト増を受け入れてでも、「転びにくい安心感」や「他にはない乗り味」を手に入れたいと強く願うなら、トリシティ300は最高のパートナーになってくれる可能性を秘めています。

でも、もしあなたが、軽快な走りや経済性、あるいはシンプルなバイクライフを求めているなら、正直に言って、他のバイクを選んだ方が幸せになれるかもしれません。

大切なのは、ネットの情報や誰かの意見に流されるのではなく、あなた自身がトリシティ300のメリットとデメリットを天秤にかけ、実際に試乗するなどして、「これだ!」と思えるかどうかです。

この記事が、あなたの後悔のないバイク選びの一助となれたなら、これほど嬉しいことはありません。あなたのバイクライフが、安全で、豊かで、笑顔に満ちたものになることを、心から願っています!