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CB1300の最高速はどれくらい?リミッターカットや性能、ツーリングでの実力まで徹底解説

ホンダが誇る大型ネイキッドバイクのフラッグシップモデル、CB1300シリーズ。

その力強いデザインと圧倒的な存在感、そしてパワフルな直列4気筒エンジンは、多くのライダーを魅了し続けています。

特にCB1300 SUPER FOUR (SF)やCB1300 SUPER BOL D’OR (SB)は、日本の道路事情にもマッチした扱いやすさと、長距離ツーリングでの快適性を高い次元で両立させており、大型バイクの代名詞的な存在として長年支持されてきました。

そんなCB1300について、ライダーなら誰もが一度は気になるのが「最高速」ではないでしょうか。

1300cc近い大排気量エンジンが秘めるポテンシャルはどれほどのものなのか、国内仕様に装備されているという速度リミッターの影響は?リミッターカットしたら一体何キロ出るのか?そんな疑問を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、CB1300シリーズの最高速というテーマに焦点を当て、その性能の真実に迫ります。

まず、CB1300が搭載するエンジンの詳細なスペックや特性、そしてSFとSBといったモデル間の違いが最高速にどう影響するのかを解説します。

国内仕様に存在する180km/hリミッターの仕組みや、それを解除する方法(リミッターカット)についても触れますが、それに伴うメリット・デメリット、そして何よりも公道での危険性について警鐘を鳴らします。

最高速だけでなく、CB1300の魅力である強烈な加速フィーリングや、高速道路での抜群の安定性、意外なほどのハンドリング性能についても深掘りし、実際のツーリングシーンでの実力や燃費性能についても触れていきます。

さらに、SPモデルや惜しまれつつ生産終了となったFinal Editionの性能、マフラー交換などのカスタムが最高速に与える影響、ライダーの体重や乗り方といった要素についても考察します。

この記事を読めば、CB1300の最高速に関する疑問が解消されるだけでなく、この素晴らしいバイクを安全に、そして最大限に楽しむための知識が得られるはずです。

さあ、CB1300の奥深い世界へ一緒に踏み出しましょう。

記事のポイント
  • CB1300シリーズ(SF/SB)の最高速は国内仕様リミッターにより180km/hに制限
  • リミッターカット後の潜在的な最高速は240km/h以上とも言われるが公道走行は不可
  • パワフルな直列4気筒エンジンは強烈な加速と高速安定性を実現
  • リミッターカットにはリスクが伴い、サーキットなどクローズドコースでのみ性能を発揮できる

Contents

CB1300シリーズの圧倒的な走行性能とその魅力

ホンダ:公式
  • ホンダCB1300シリーズが長年ライダーから支持される輝かしい歴史と人気の理由
  • CB1300の心臓部であるパワフルな直列4気筒エンジンの詳細スペックと特性
  • ネイキッドモデルSFとカウル付きSBモデルにおける最高速や性能の違い
  • なぜ存在する?国内仕様CB1300を制限する180km/hリミッター
  • ライダーを虜にするゼロ発進からの強烈な加速力とそのフィーリング
  • どこまでも走り続けたくなる高速道路での安定感抜群の走りを支える車体設計
  • 巨体を感じさせないワインディングも楽しめる素直なハンドリング性能

ホンダCB1300シリーズが長年ライダーから支持される輝かしい歴史と人気の理由

image:bike-shittoku.com

ホンダ CB1300シリーズが、日本の大型バイクシーンにおいて特別な存在であり続けるのには、その長い歴史と、時代に合わせて進化し続けてきた確かな性能、そして普遍的な魅力に理由があります。

そのルーツは、1992年に登場した「CB1000 SUPER FOUR」にまで遡ります。

当時、ホンダが提唱した「PROJECT BIG-1」コンセプトのもと、”走る者の心を魅了する感動性能” を追求して開発されたこのモデルは、大排気量ネイキッドバイクの新たな基準を打ち立て、市場に大きな衝撃を与えました。

そして1998年、そのコンセプトを受け継ぎ、さらに排気量を拡大して登場したのが初代「CB1300 SUPER FOUR (SC40)」です。

力強く、そして美しい直列4気筒エンジン、ボリューム感あふれる堂々としたスタイリングは、まさに日本の大型バイクの王道を行くものでした。

その後、2003年にはフルモデルチェンジが行われ、フレームからエンジンまで一新された「CB1300 SUPER FOUR (SC54)」が登場します。

軽量化とマスの集中化により運動性能が大幅に向上し、より洗練されたデザインと快適な乗り心地も手に入れました。

このSC54型は、細かな改良を重ねながら長期間にわたって生産され、CB1300の人気を不動のものとします。

2005年には、ハーフカウルを装備し、高速走行時の快適性を高めた「CB1300 SUPER BOL D’OR (SB)」がラインナップに追加され、ツーリングライダーからの熱い支持を集めました。

CB1300シリーズがこれほどまでに長く愛され続ける理由は、まず第一に、ホンダならではの信頼性と完成度の高さが挙げられます。

パワフルでありながら扱いやすいエンジン、しっかりとした剛性感のある車体、そして壊れにくいという安心感は、多くのライダーにとって大きな魅力です。

また、威風堂々としたデザインも人気の要因でしょう。

流行に左右されない普遍的なカッコよさがあり、所有する喜びを満たしてくれます。

さらに、大型バイクらしい余裕のあるパワーは、街乗りから高速道路を使ったツーリングまで、あらゆるシーンでライダーに満足感を与えてくれます。

特に低回転域から発生する豊かなトルクは、日本の道路環境での扱いやすさに繋がっています。

乗り心地の良さや取り回しのしやすさも、見た目の大きさに反して良好で、長距離走行でも疲れにくいと評価されています。

近年では、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキキャリパーを標準装備した「SP」モデルや、シリーズの最後を飾る「Final Edition」が登場するなど、常にライダーの期待に応える進化を続けてきました。

これらの要素が組み合わさることで、CB1300シリーズは単なる移動手段ではなく、ライダーにとって信頼できる相棒であり、憧れの存在として、長年にわたり高い人気を維持しているのです。

中古バイク市場でもその人気は高く、価格も安定しています。

CB1300の心臓部であるパワフルな直列4気筒エンジンの詳細スペックと特性

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ホンダ CB1300シリーズの魅力の根幹をなしているのは、紛れもなくその心臓部、水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒エンジンです。

排気量はモデルチェンジを経て若干の変更はありますが、現行のSC54型では1284ccとなっています。

この大排気量エンジンが生み出すパワーとトルク、そしてそのフィーリングこそが、CB1300を特別なバイクたらしめているのです。

スペックを見てみると、例えばCB1300 SUPER FOUR Final Editionの場合、最高出力は113馬力(PS)/7,750rpm、最大トルクは11.4kgf・m(112N・m)/6,250rpmを発揮します。

これらの数値は、現代のリッタースーパースポーツバイクと比較すれば控えめに見えるかもしれませんが、重要なのはその発生回転数です。

比較的低い回転数で最大トルクを発生するため、街乗りやツーリングで多用する低中回転域での力強さが際立っています。

アクセルを少し開けるだけで、巨体をものともせずにグイグイと加速していく感覚は、まさに大排気量ならではのものです。

このトルクフルな特性により、頻繁なシフトチェンジをせずともスムーズに走行でき、ライダーは余裕を持って走りを楽しむことができます。

高回転域まで回せば、4気筒エンジンらしいスムーズで伸びやかな加速も味わえます。

低回転から高回転まで、どの領域でも力強く、そして扱いやすいというのが、このエンジンの大きな特徴と言えるでしょう。

また、ホンダの4気筒エンジンらしく、振動が少なく非常にスムーズな回転フィールも魅力です。

不快な微振動が少ないため、長時間の高速走行でもライダーの疲労を軽減してくれます。

エンジンサウンドも、重厚感のある低音と、回転上昇に伴う「クォーン」という4気筒特有のサウンドが組み合わさっており、多くのライダーを魅了しています。

社外マフラーに交換することで、さらに迫力のあるサウンドを楽しむことも可能です。

信頼性や耐久性に関しても、ホンダのエンジンらしく非常に高い評価を得ています。

適切なメンテナンスを施せば、長期間にわたって安定した性能を発揮してくれるでしょう。

燃費性能については、乗り方や走行状況によって大きく変動しますが、リッターあたり15km~20km/l程度が平均的なようです。

大型バイクとしては標準的なレベルと言えるでしょう。

ただし、このエンジンの真価は、単なるスペックや数値だけでは語り尽くせません。

実際にアクセルを開けたときのトルクの湧き上がり方、スムーズな回転上昇、そしてライダーに伝わる心地よい鼓動感など、五感を通して感じられるフィーリングこそが最大の魅力です。

中古車を検討する際には、エンジンからの異音やオイル漏れがないか、スムーズに吹け上がるかなどをしっかりと確認することが重要です。

可能であれば試乗して、この素晴らしいエンジンのフィーリングを体感してみてください。

CB1300のエンジンは本当にトルクがあって乗りやすいよね。低速からしっかり加速してくれるから街中でも楽だし、高速も余裕綽々。まさに日本の道に合ってる感じ!

ネイキッドモデルSFとカウル付きSBモデルにおける最高速や性能の違い

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ホンダ CB1300シリーズには、ネイキッドスタイルの「SUPER FOUR (SF)」と、ハーフカウルを装備した「SUPER BOL D’OR (SB)」の2つの主要モデルが存在します。

どちらも基本的なエンジンやフレームは共通ですが、カウルの有無によって、特に高速走行時の性能や快適性、そして最高速に違いが現れます。

まず、最高速に関してですが、国内仕様の場合、SF、SBともに180km/hで作動する速度リミッターが装備されています。

そのため、ノーマルの状態であれば、どちらのモデルを選んでも公道で到達できる最高速度に違いはありません。

しかし、もしリミッターを解除した場合(サーキット走行などクローズドコースでの使用に限る)、理論上はカウルを装備しているSBモデルの方が最高速は伸びる可能性が高いと考えられます。

なぜなら、カウルは走行風を整流し、空気抵抗を低減する効果があるからです。

高速域になればなるほど空気抵抗は速度の二乗に比例して増大するため、カウルの効果は顕著になります。

SFモデルはカウルがないため、ライダー自身が直接走行風を受けることになり、空気抵抗が大きくなります。

これにより、同じエンジンパワーであっても、最高速の伸びがSBモデルに比べて鈍くなる可能性があります。

また、ライダーが伏せるなどの姿勢を取ることで空気抵抗を減らすことはできますが、カウル付きのSBモデルほどの効果は期待しにくいでしょう。

最高速だけでなく、高速走行時の快適性にも大きな違いがあります。

SBモデルのカウルは、ライダーの上半身に当たる走行風を大幅に軽減してくれます。

これにより、高速道路などを長時間走行する際の疲労度が大きく異なります。

特に長距離ツーリングを主目的とするライダーにとっては、SBモデルの防風効果は大きなメリットとなるでしょう。

SFモデルの場合、高速走行では風圧を直接受けるため、特に首や肩への負担が大きくなります。

もちろん、それがネイキッドバイクの醍醐味であると感じるライダーもいますが、快適性という点ではSBモデルに軍配が上がります。

一方で、取り回しや街乗りでの軽快感においては、カウルがない分わずかに軽量で、ハンドル周りがシンプルなSFモデルの方が有利と感じるかもしれません。

また、デザインの好みも選択を左右する大きな要因です。

ネイキッドらしい筋肉質でメカニカルなスタイルが好きな方はSF、よりツアラーらしい機能美や一体感を求める方はSBを選ぶ傾向があります。

エンジンのフィーリングや基本的なハンドリング性能については、両モデル間で大きな差はありません。

どちらもCB1300らしいトルクフルで扱いやすい特性を持っています。

中古車市場での価格は、一般的にSBモデルの方がやや高値で取引される傾向がありますが、年式や状態、走行距離によって大きく変動します。

最終的にどちらのモデルを選ぶかは、ライダーの主な用途(ツーリングメインか、街乗りやワインディング重視か)や、デザインの好み、そして高速走行時の快適性をどの程度重視するかによって決めるのが良いでしょう。

なぜ存在する?国内仕様CB1300を制限する180km/hリミッター

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ホンダ CB1300シリーズをはじめ、日本国内で販売される多くの大排気量バイクには、最高速度を180km/hに制限する速度リミッターが標準で装備されています。

これほどパワフルなエンジンを搭載しているのになぜ?もっと速く走れるはずなのに…と疑問に思う方も多いでしょう。

このリミッターの存在には、いくつかの理由や背景があります。

最も大きな理由は、日本の道路交通法における最高速度制限と、国内の交通事情、そしてメーカーの自主規制に基づくと考えられています。

日本の高速道路における法定最高速度は、多くの区間で100km/h、一部区間で120km/hと定められています。

一般公道においては、さらに低い速度制限が設けられています。

180km/hという速度は、これらの法定速度を大幅に上回るものであり、公道で使用する上では全く必要のない領域の速度です。

過去には、バイクによる高速道路での暴走行為や事故が社会問題となった時期もあり、そうした背景から、メーカー側が自主的に安全マージンを考慮し、過度なスピードが出ないようにリミッターを設けるようになったという経緯があります。

これは、ライダーの安全確保はもちろんのこと、社会的な責任を果たすというメーカーの姿勢の表れとも言えます。

リミッターの仕組みとしては、スピードメーターが180km/h(実際にはメーター読みで190km/h程度で作動することが多いようです)に達すると、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)がそれを検知し、点火タイミングや燃料噴射量を制御して、それ以上エンジン回転数が上がらないように、あるいはパワーが出ないように調整するというものです。

これにより、物理的に180km/h以上の速度が出ないように制限されます。

このリミッターは、あくまで日本国内仕様車に装備されているものであり、海外向けに輸出されている同型車種には装備されていないことが一般的です。

海外では速度無制限区間が存在するアウトバーンがある国など、交通事情が日本とは異なるためです。

リミッターの存在に対しては、ライダーの間でも様々な意見があります。

「日本の公道では不要な性能を制限するのは当然」「安全のために必要」という肯定的な意見がある一方で、「せっかくの高性能エンジンのポテンシャルが封印されているようで残念」「サーキット走行などで不便」といった否定的な意見もあります。

しかし、重要なことは、日本の公道において180km/hリミッターは法的な義務ではないものの、安全運転を促進するための有効な装置として機能している側面があるということです。

メーカーも、国内の道路環境や法規を考慮した上で、最適な仕様としてリミッターを装備していると考えられます。

リミッターカットという行為は、そのバイクが本来持っている性能を開放する一方で、公道での使用においては極めて危険な行為であり、様々なリスクを伴うことを理解しておく必要があります。

180km/hリミッターは、まあ日本の公道じゃそこまで出すことないからねぇ。安全のためって考えれば納得できるけど、バイクの性能をフルに味わえないのはちょっと寂しい気もするな。

ライダーを虜にするゼロ発進からの強烈な加速力とそのフィーリング

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ホンダ CB1300シリーズの最高速について語る上で、その手前にある「加速力」の魅力に触れないわけにはいきません。

実際に公道で最高速を試す機会は(そして試すべきでは)ありませんが、信号待ちからのスタートや高速道路への合流などで、その強烈な加速力は誰もが合法的に、そして安全に体験できるCB1300の大きな魅力の一つです。

1284ccという大排気量直列4気筒エンジンは、前述の通り、非常に低い回転数から豊かなトルクを発生します。

具体的には、アイドリングプラスα程度の回転数からでも、アクセルを開ければ即座に力強い加速が始まります。

クラッチミートに神経質になる必要もなく、ズボラな操作でもスムーズかつパワフルに発進できるのは、このエンジンの大きな美点です。

そして、アクセルをさらに開け込んでいくと、回転数の上昇とともにトルクがさらに盛り上がり、ライダーの背中をシートに押し付けるような強烈な加速Gが襲ってきます。

200kgを超える車両重量を感じさせない、まさに怒涛の加速です。

特に3,000rpmから7,000rpmあたりの中回転域はトルクの谷がなく、どこからでも力強く加速していくため、追い越しなども瞬時に完了します。

この加速フィーリングは、単に速いだけでなく、非常に上質でコントローラブルです。

唐突にパワーが立ち上がるのではなく、アクセル操作に対してリニアに、そしてスムーズにパワーが出てくるため、ライダーは安心して加速を楽しむことができます。

ホンダらしい洗練されたエンジン制御技術の賜物と言えるでしょう。

4気筒エンジンならではの「クォーン」というサウンドの高まりも、加速時の高揚感を一層引き立ててくれます。

このゼロ発進からの力強い加速は、街中でのストップアンドゴーが多い場面でもライダーに余裕を与え、ストレスを軽減してくれます。

また、高速道路への合流などでも、あっという間に本線の流れに乗ることができるため、安全マージンを確保することにも繋がります。

ただし、その有り余るパワーゆえに、ラフなアクセル操作は禁物です。

特に発進時や低速ギアでの急なアクセルオンは、フロントが浮き上がったり、リアタイヤがスリップしたりする可能性もあります。

CB1300のパワーを意のままに操るには、丁寧なアクセルワークと、バイクの挙動を感じ取る繊細さが必要です。

近年のモデルでは、スロットル・バイ・ワイヤやライディングモード、トラクションコントロールといった電子制御技術も採用されており、より安全かつ快適にこの強烈な加速を楽しむことができるようになっています。

Final Editionなどでは、これらの装備がさらに洗練されています。

CB1300の最高速への期待感は、この日常的に味わえる素晴らしい加速性能があるからこそ、より一層高まるのかもしれません。

公道では、この気持ちの良い加速感を安全な範囲で楽しむことが、CB1300との正しい付き合い方と言えるでしょう。

どこまでも走り続けたくなる高速道路での安定感抜群の走りを支える車体設計

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ホンダ CB1300シリーズは、そのパワフルなエンジン性能もさることながら、高速道路での抜群の安定性も高く評価されています。

長距離ツーリングにおいて、ライダーが安心して、そして快適に走り続けることができるのは、しっかりとした車体設計があってこそです。

まず、CB1300のフレームは、ダブルクレードル形式(SC54型)を採用しています。

エンジンを抱え込むようなこのフレーム形式は、高い剛性を確保しやすく、高速走行時やコーナリング時の車体のねじれを効果的に抑制します。

これにより、速度域が上がっても車体が安定し、直進安定性が非常に高くなります。

横風を受けた際などにも、ふらつきにくい安心感があります。

サスペンションも、この安定性に大きく貢献しています。

フロントには太く剛性の高いテレスコピックフォーク、リアにはツインショックアブソーバー(SPモデルではオーリンズ製)が装備されており、路面からの衝撃をしなやかに吸収しつつ、タイヤの接地感をしっかりとライダーに伝えてくれます。

特に、高速道路の継ぎ目や多少の凹凸を通過する際にも、車体の挙動が乱れにくく、フラットな乗り心地を維持してくれます。

多くのモデルで前後サスペンションに調整機構が備わっており、ライダーの好みや積載状況に合わせてセッティングを変更できる点も魅力です。

ホイールベース(前輪と後輪の軸間距離)も比較的長めに設定されており、これも直進安定性の高さに寄与しています。

車両重量がそれなりにあること(モデルにより異なるが260kg以上)も、高速走行時の安定感につながる要素の一つです。

どっしりとした重さが、かえって安心感をもたらしてくれるのです。

SB(SUPER BOL D’OR)モデルに装備されているハーフカウルは、前述の通り、ライダーへの風圧を大幅に軽減し、疲労を抑えるだけでなく、車体全体の空力特性を向上させる効果もあります。

これにより、SBモデルはSFモデル以上に高速巡航時の快適性と安定性が高められています。

ブレーキシステムも、高速からの減速を安心して行えるよう、強力なものが装備されています。

フロントには大径ダブルディスク、リアにもディスクブレーキが採用され、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)も標準装備(年式による)されているため、万が一の急ブレーキ時にもタイヤのロックを防ぎ、安定した制動が可能です。

これらの要素が組み合わさることで、CB1300シリーズは、高速道路を使った長距離ツーリングにおいて、ライダーに大きな安心感と快適性を提供します。

まるで路面に吸い付くかのような安定感の中で、ライダーは景色を楽しみながら、どこまでも走り続けたいと感じるでしょう。

最高速という一点だけでなく、常用速度域でのこの盤石な安定性こそが、CB1300がツアラーとしても高く評価される理由なのです。

CB1300で高速乗ると、本当に楽だよね。車体がドシッとしてて全然ブレないし、SBなら風も来ない。ついつい遠くまで走りたくなっちゃう安定感だよ。

巨体を感じさせないワインディングも楽しめる素直なハンドリング性能

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ホンダ CB1300シリーズと言えば、その堂々とした車格と260kgを超える車両重量から、「重くて曲がりにくいのでは?」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

確かに、押し引きなどの取り回しではその重さを感じる場面もありますが、一度走り出してしまえば、そのイメージは良い意味で裏切られます。

CB1300は、見た目に反して非常に素直で軽快なハンドリング性能を持っているのです。

その秘密は、ホンダが長年培ってきた車体設計技術にあります。

SC54型へのモデルチェンジの際には、フレームの刷新やエンジンの搭載位置見直しなどにより、大幅な軽量化とマスの集中化が図られました。

これにより、バイクの中心に重量が集まり、切り返しや倒し込みが軽くなりました。

ライダーが「曲がりたい」と思った方向に、バイクが素直にスッと傾いてくれる感覚です。

コーナーリング中も、車体の安定性は抜群です。

高いフレーム剛性と適切にセッティングされた前後サスペンションが、しっかりと路面を捉え、ライダーに安心感を与えてくれます。<

旋回中に不安な挙動を示すことは少なく、狙ったラインをトレースしやすいのが特徴です。

もちろん、リッタースーパースポーツのような鋭い旋回性を持っているわけではありません。

あくまでも大型ネイキッドバイクとしての素直さ、扱いやすさの範囲内での話です。

しかし、タイトな峠道から高速コーナーまで、様々なシチュエーションのワインディングロードを、ライダーのスキルレベルに合わせて十分に楽しむことができます。

特に、トルクフルなエンジン特性との相性が良く、コーナーの立ち上がりでアクセルを開けていくときの力強い加速感は、CB1300でのワインディング走行の醍醐味の一つです。<

適切なギアを選び、スムーズなアクセルワークを心がければ、巨体を軽々と操る楽しさを満喫できるでしょう。

ブレーキ性能もハンドリングに貢献しています。

コントローラブルで強力なブレーキは、コーナー進入時の速度調整を容易にし、ライダーに余裕を与えてくれます。

ABSの装備も、万が一の際の安心感を高めてくれます。

ただし、やはり絶対的な重量があるため、無理な突っ込みや急な操作は禁物です。

バイクの重さを意識し、余裕を持ったスムーズなライディングを心がけることが、安全に楽しくワインディングを走るためのコツです。

タイヤの選択もハンドリングに影響を与えます。

スポーツ寄りのタイヤを選べばより軽快なハンドリングに、ツーリング寄りのタイヤを選べば安定性重視のハンドリングになります。

自分の走り方や好みに合わせてタイヤを選ぶのも良いでしょう。

このように、CB1300シリーズは、その見た目から想像される以上にワインディング走行も楽しめるバイクです。

高速道路での安定性だけでなく、こうしたスポーティな一面も持ち合わせていることが、多くのライダーを惹きつける理由の一つなのかもしれません。

CB1300の最高速を追求する リミッターカットとサーキット走行

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  • 自己責任の世界へ CB1300のリミッターカット方法とそのメリット・デメリット
  • 封印を解かれた性能 リミッター解除後のCB1300が持つ真の最高速ポテンシャル
  • 絶対にやめて!公道での最高速チャレンジがもたらす悲劇とその危険性
  • CB1300の限界性能を安全に引き出す唯一の場所 サーキット走行のすすめ
  • マフラー交換は効果あり?最高速に影響を与えるカスタムとその影響度
  • オーリンズとブレンボは伊達じゃない? SPモデルやFinal Editionの最高速に関する考察
  • ライダーの体重や乗り方がCB1300の最高速に与える無視できない影響

自己責任の世界へ CB1300のリミッターカット方法とそのメリット・デメリット

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ホンダ CB1300シリーズの国内仕様に標準装備されている180km/hの速度リミッター。

その存在を知ると、「解除して本来の性能を解放したい」と考えるライダーもいるかもしれません。

リミッターカットと呼ばれるこの行為には、いくつかの方法が存在しますが、同時に様々なメリットとデメリット、そして重大なリスクが伴うことを理解しておく必要があります。

リミッターカットの主な方法としては、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の書き換えや、社外品のフルコンピューターへの交換、あるいはスピードリミッター解除装置(SLD)の取り付けなどが挙げられます。

ECU書き換えは、専門のショップなどに依頼し、ECU内部のプログラムデータを変更してリミッター機能を無効化するものです。

速度リミッターだけでなく、燃料噴射マップや点火タイミングなども同時に最適化することで、パワーアップやレスポンス向上といった副次的な効果も期待できる場合があります。

フルコンピューターへの交換は、純正ECUを取り外し、より高度なセッティングが可能な社外ECUに置き換える方法です。

セッティングの自由度が高く、エンジンの性能を最大限に引き出すことが可能ですが、費用が高額になり、専門的な知識も必要となります。

SLDは、スピードメーターからの信号を偽装することで、ECUに実際の速度を認識させず、リミッター作動を回避する装置です。

比較的安価で手軽に取り付けられる場合もありますが、車種によっては動作が不安定になったり、他の機能に影響が出たりする可能性も指摘されています。

リミッターカットを行うことのメリットは、言うまでもなく180km/hという速度の壁がなくなり、サーキット走行などでバイク本来の最高速性能を試すことができる点です。

また、ECU書き換えなどによるパワーアップも魅力と感じるかもしれません。

しかし、デメリットとリスクは非常に大きいと言わざるを得ません。

まず、公道での使用は速度超過となり、極めて危険で違法な行為です。

事故を起こした場合、重大な結果を招くだけでなく、法的な責任も厳しく問われます。

次に、メーカーの保証対象外となる可能性が極めて高いです。

エンジンや車体に設計想定以上の負荷がかかるため、故障のリスクが高まりますし、万が一故障した場合でも保証修理は受けられません。

車両保険の適用にも影響が出る可能性があります。

さらに、リミッターカットに伴うセッティングが不適切な場合、エンジンの不調や寿命の短縮、燃費の悪化などを招くこともあります。

取り付けや作業を依頼するショップ選びも重要です。

信頼できる技術と知識を持ったショップに依頼しなければ、思わぬトラブルに見舞われる可能性もあります。

リミッターカットは、あくまでサーキット走行など、クローズドコースでの使用を目的としたカスタムであり、全て自己責任において行うものです。

そのメリット以上に、デメリットやリスクの方がはるかに大きいことを十分に理解した上で、慎重に判断する必要があります。

リミッターカットねぇ…。サーキット走るならアリかもだけど、公道じゃ意味ないし危ないだけだよな。保証も効かなくなるし、個人的にはノーマルのままで十分楽しめると思うけどな。

封印を解かれた性能 リミッター解除後のCB1300が持つ真の最高速ポテンシャル

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国内仕様のホンダ CB1300に施された180km/hの封印、すなわち速度リミッター。

これを解除した場合、一体どれほどの最高速性能が解き放たれるのでしょうか?多くのライダーが抱くであろうこの疑問について考察してみましょう。

ただし、これはあくまで理論上のポテンシャルや、サーキットなど限られた条件下での話であり、公道での走行を推奨するものでは決してありません。

まず、CB1300のエンジンが持つ本来のパワーを考えると、180km/hという速度は明らかに余裕を残した状態です。

113馬力(Final Edition)という最高出力と、11.4kgf・mという最大トルクは、リミッターがなければさらに上の速度域までバイクを加速させる能力を持っています。

海外のバイク雑誌やウェブサイト、あるいは実際にリミッターカットを施してサーキット走行を行ったユーザーのレビューなどを見てみると、CB1300(SC54型)のリミッター解除後の最高速は、おおむね240km/hから260km/h程度に達するという情報が多く見られます。

これは、ライダーの体重や体格、走行時の姿勢(伏せるかどうか)、路面状況、風向き、そして車両の状態(エンジンやタイヤのコンディションなど)によって大きく変動するため、あくまで目安の数値です。

特に、空気抵抗は速度の二乗に比例して増大するため、200km/hを超えたあたりからの速度の伸びは緩やかになります。

ネイキッドモデルであるSFと、ハーフカウル付きのSBとでは、やはり空気抵抗の差が大きく影響します。

一般的には、SBモデルの方が空気抵抗が少なく、最高速は若干伸びる傾向にあると考えられます。

カウルの有無で10km/h程度の差が出る可能性も指摘されています。

また、マフラー交換やエアクリーナーの変更、ECUのセッティング変更など、エンジン性能に関わるカスタムを行っている場合は、ノーマル状態よりもさらに高い最高速を記録する可能性もあります。

しかし、重要なのは、これらの速度域はCB1300が設計された本来の想定を超えている可能性があるということです。

エンジンはもちろん、フレーム、サスペンション、ブレーキ、タイヤといった各部品には、設計上の限界があります。

リミッター解除によって常用速度域が大幅に上昇すると、これらの部品にかかる負荷が増大し、予期せぬトラブルや故障、最悪の場合は重大な事故につながるリスクが高まります。

例えば、タイヤは速度レンジ(そのタイヤが安全に走行できる最高速度)が指定されており、それを超える速度での走行は非常に危険です。

ブレーキも、超高速域からの制動ではフェード(過熱による制動力低下)を起こしやすくなります。

CB1300が持つ真の最高速ポテンシャルを知ることは、バイク好きにとって興味深いことかもしれません。

しかし、その性能を安全に体験できるのは、適切な装備とライセンスを持って走行するサーキットなどのクローズドコースだけであるということを、決して忘れてはいけません。

絶対にやめて!公道での最高速チャレンジがもたらす悲劇とその危険性

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CB1300のリミッターを解除すれば、理論上は240km/h以上の速度が出せるかもしれない…。

そんな情報を目にすると、ほんの少しの出来心から「公道で試してみたい」という衝動に駆られる人がいるかもしれません。

しかし、それは絶対にやってはいけない、極めて危険で愚かな行為です。

公道での最高速チャレンジがいかに危険であり、どのような悲劇をもたらす可能性があるのか、改めて強く認識する必要があります。

まず、言うまでもなく、日本の公道には法定速度が定められています。

高速道路であっても最高速度は120km/h(一部区間)であり、それを大幅に超える速度での走行は、重大なスピード違反であり、厳しい法的処罰の対象となります。

免許停止や取り消しはもちろん、悪質な場合には逮捕される可能性もあります。

しかし、法的な問題以上に深刻なのが、安全上のリスクです。

公道はサーキットとは全く異なります。

路面状況は常に変化し、落下物や凹凸、オイルなどが存在する可能性があります。

他の車両や歩行者、自転車なども混在しており、予期せぬ飛び出しや動きも起こり得ます。

このような状況で200km/hを超えるような速度で走行することは、自殺行為に等しいと言っても過言ではありません。

人間の動体視力や判断能力には限界があります。

速度が上がるほど、視界は狭くなり、遠くまで見通すことが難しくなります。

危険を認知してから実際に回避行動を取るまでの時間(空走距離)と、ブレーキをかけてから停止するまでの距離(制動距離)は、速度の二乗に比例して増大します。

例えば、100km/hで走行している場合と比較して、200km/hでは停止距離は約4倍にもなります。

つまり、危険を発見しても、回避することはほぼ不可能なのです。

万が一、事故が発生した場合、その結果は悲惨なものになります。

超高速域での衝突エネルギーは凄まじく、ライダー自身の死亡や重度の後遺症はもちろん、他者を巻き込んでしまった場合には、取り返しのつかない事態を引き起こします。

自分だけでなく、被害者やその家族、そして自分の家族の人生をも破壊してしまう可能性があるのです。

また、CB1300のような大型バイクは、その重量とパワーゆえに、コントロールを失った際の挙動も大きくなります。

タイヤのグリップ限界を超えたり、予期せぬ路面の変化に対応できなかったりした場合、転倒のリスクは速度に比例して高まります。

高速走行中の転倒は、ライダーに致命的なダメージを与える可能性が極めて高いです。

「少しだけなら大丈夫」「周りに誰もいないから」といった安易な考えは、絶対に通じません。

公道は、自分のバイクの限界性能を試す場所ではないのです。

CB1300の素晴らしい性能は、法定速度を守り、安全マージンを十分に確保した上で楽しむべきものです。

最高速への興味や憧れは理解できますが、それを公道で満たそうとすることは、自分と他者の命を危険に晒す、絶対に許されない行為であることを肝に銘じてください。

公道で最高速とか、マジで危ないからやめた方がいいよ。何かあってからじゃ遅いし、周りの人も不幸にする。バイクは安全に楽しむのが一番だって!

CB1300の限界性能を安全に引き出す唯一の場所 サーキット走行のすすめ

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CB1300の持つ本来のパワー、リミッター解除後の最高速、そしてコーナリング性能の限界…。

こうしたバイクのポテンシャルを安全に、そして合法的に体験したいのであれば、その場所は「サーキット」以外にはありえません。

サーキット走行は、決して一部のレース志向のライダーだけのものではありません。

近年では、初心者や一般ライダー向けの走行会やライディングスクールが全国各地のサーキットで数多く開催されており、誰でも比較的気軽に体験することができます。

サーキットは、一般公道とは異なり、対向車や歩行者、信号、交差点などが存在しない、完全にクローズドされた環境です。

路面も整備されており、エスケープゾーン(コースアウトした際の待避場所)も設けられているため、万が一の転倒時にもリスクを最小限に抑えることができます。

このような管理された安全な環境だからこそ、普段の公道走行では決して体験できない速度域や、バイクを深くバンクさせてのコーナリングなど、CB1300の限界に近い性能を安全に引き出すことが可能になるのです。

サーキット走行に参加するには、通常、革ツナギやフルフェイスヘルメット、レーシンググローブ、ブーツといった専用の装備が必要となります。

初期投資は必要ですが、これらは自分の身を守るための重要なアイテムです。<

レンタルサービスを用意している走行会もあります。

また、走行前にはバイクの整備(特にブレーキ、タイヤ、チェーンなど)をしっかりと行い、万全の状態で臨むことが求められます。

サーキットでは、経験やスキルレベルに応じてクラス分けされていることが多く、初心者でも安心して走行できるような配慮がなされています。

インストラクターが先導してくれたり、ライディングのアドバイスを受けられたりする走行会も多いので、自分のスキルアップにも繋がります。

CB1300のような大型バイクでサーキットを走る魅力は、そのパワーを存分に解放できることだけではありません。

普段の公道では気づかなかったバイクの挙動や限界を知ることで、より安全なライディングスキルを身につけることができます。

例えば、フルブレーキングの練習や、リーンウィズ、リーンインといった異なるライディングフォームでのコーナリングの違いなどを、安全な環境で試すことができます。

もちろん、サーキット走行にもリスクは伴います。

転倒すればバイクが損傷したり、怪我をしたりする可能性はあります。

しかし、それは公道での無謀な走行とは比較にならないほど管理されたリスクであり、適切な装備とルール遵守によって最小限に抑えることが可能です。

もしあなたがCB1300の性能の限界を知りたい、あるいは自分のライディングスキルを向上させたいと考えているなら、ぜひ一度サーキット走行会への参加を検討してみてください。

公道での危険な欲求を満たす代わりに、安全で充実したバイクライフを送るための、素晴らしい経験となるはずです。

無料のイベント情報などもチェックしてみましょう。

マフラー交換は効果あり?最高速に影響を与えるカスタムとその影響度

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CB1300の最高速を少しでも向上させたい、あるいは加速性能を高めたいと考えたとき、多くのライダーがまず思い浮かべるカスタムの一つが「マフラー交換」ではないでしょうか。

実際にマフラー交換は、バイクの性能、特にエンジン出力特性やサウンド、そして重量に変化をもたらし、結果的に最高速にも影響を与える可能性があります。

ただし、その効果の度合いや注意点について、正しく理解しておくことが重要です。

マフラーを社外品に交換する主なメリットとしては、軽量化、排気効率の向上によるパワーアップ、そしてサウンドの変化が挙げられます。

純正マフラーは、厳しい騒音規制や排出ガス規制をクリアするために、内部構造が複雑で重く作られていることが一般的です。

社外品のフルエキゾーストマフラー(エキゾーストパイプからサイレンサーまで全て交換するタイプ)やスリップオンマフラー(サイレンサー部分のみ交換するタイプ)に交換することで、数キログラム単位での軽量化が期待できます。

バイクにとって軽量化は、加速性能、ハンドリング、燃費など、あらゆる運動性能の向上に繋がります。

また、社外マフラーは排気効率を重視して設計されているものが多く、排気の抜けが良くなることで、特に中高回転域でのパワーやトルクの向上が期待できます。

これが最高速の伸びに繋がる可能性はあります。

ただし、単に排気効率を上げれば良いというものではなく、エンジンの吸気系(エアクリーナーなど)や燃料噴射(インジェクション)のセッティングとのバランスが重要です。

マフラー交換だけを行うと、かえって低中速トルクが細くなったり、燃調が狂ってエンジン不調を招いたりすることもあります。

そのため、マフラー交換と合わせてECUのセッティング(燃調)を見直すことで、初めて本来の性能向上効果が得られる場合が多いです。

最高速への影響という点では、リミッターが作動する180km/hまでは、マフラー交換によるパワーアップが加速性能の向上に繋がり、到達時間を短縮する効果は期待できます。

しかし、リミッターが解除されていない限り、最高速自体が180km/hを超えることはありません。

リミッター解除後の最高速については、マフラー交換によるパワーアップが、空気抵抗に打ち勝ってさらに速度を伸ばす助けになる可能性はあります。

しかし、その効果は数km/h程度であるとも言われており、劇的な向上を期待するのは難しいかもしれません。

マフラー交換以外にも、最高速に影響を与える可能性のあるカスタムとしては、エアクリーナーの交換(吸気効率向上)、ECUチューニング(点火・燃料マップ変更)、スプロケット交換(ギア比変更)などが考えられます。

しかし、これらのカスタムも、メリットとデメリット、そしてセッティングの難しさが伴います。

特にスプロケット交換は、加速重視に振るか最高速重視に振るかでセッティングが異なり、安易な変更は乗り味を大きく変えてしまう可能性があります。

カスタムを行う際は、その目的と効果、リスクを十分に理解し、信頼できるショップに相談することをお勧めします。

また、不正改造とならないよう、保安基準に適合したパーツを選び、適切に取り付けることが大前提です。

マフラー変えると音も見た目も変わってテンション上がるよね!パワーアップも期待できるけど、ちゃんとセッティングしないと逆に調子悪くなることもあるから注意が必要だね。

オーリンズとブレンボは伊達じゃない? SPモデルやFinal Editionの最高速に関する考察

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ホンダ CB1300シリーズには、スタンダードモデルに加えて、より高品質なパーツを装備した「SP」モデルや、シリーズの最後を飾った「Final Edition」が存在します。

特にSPモデルは、前後サスペンションにオーリンズ製、フロントブレーキキャリパーにブレンボ製を採用するなど、足回りを中心に豪華な装備が奢られており、その走りに期待が高まります。

では、これらの上位モデルは、スタンダードモデルと比較して最高速性能に違いがあるのでしょうか?

結論から言うと、エンジン自体は基本的にスタンダードモデルと共通であり、国内仕様である限り180km/hの速度リミッターも同様に装備されています。

そのため、リミッターが作動する最高速度に関しては、SPモデルやFinal Editionもスタンダードモデルと違いはありません

オーリンズ製の高性能サスペンションやブレンボ製の強力なブレーキシステムは、あくまで乗り心地やハンドリング性能、そして制動能力を高めるためのものであり、直接的にエンジンの最高出力を向上させるものではないからです。

しかし、これらの高品質なパーツは、バイクの総合的な走行性能、特に高速域での安定性やコントロール性に大きく貢献します。

オーリンズ製サスペンションは、路面追従性に優れ、ギャップ吸収能力も高いため、高速走行時の車体の挙動をより安定させ、ライダーに安心感を与えます。

これにより、ライダーはより自信を持ってバイクをコントロールでき、結果的に高いアベレージスピードでの巡航が可能になるかもしれません。

また、ブレンボ製のブレーキキャリパーは、初期制動のタッチやコントロール性に優れ、絶対的な制動力も高いため、高速域からのブレーキングにおいても、より安心して、そして短い距離で減速することが可能です。

これも、高速走行時の安全マージンを高めることに繋がります。

Final Editionに関しては、ライディングモードやスロットル・バイ・ワイヤ、クルーズコントロールといった電子制御技術が搭載されている点が大きな特徴です。

これらは直接最高速を上げるものではありませんが、スロットル・バイ・ワイヤによる緻密なエンジン制御は、よりスムーズで扱いやすいパワーデリバリーを実現し、クルーズコントロールは高速道路での快適な巡航をサポートします。

つまり、SPモデルやFinal Editionは、最高速の数値自体は変わらないものの、その速度域に至るまでの過程や、高速走行時の質感、安定性、コントロール性、快適性といった面で、スタンダードモデルを上回る体験を提供してくれると言えます。

もしリミッターを解除してサーキット走行などを行う場合においても、優れた足回りがもたらす安定性とコントロール性の高さは、より安全に限界性能を引き出す上で大きなアドバンテージとなるでしょう。

価格差に見合う価値があるかどうかは個人の判断によりますが、より上質な走りを求めるライダーにとって、SPモデルやFinal Editionは魅力的な選択肢であることは間違いありません。

ライダーの体重や乗り方がCB1300の最高速に与える無視できない影響

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バイクの最高速は、エンジンのパワーや車体の空力性能だけで決まるわけではありません。

意外に思われるかもしれませんが、「ライダー自身」の要素、すなわち体重やライディングフォーム(乗り方)も、最高速に無視できない影響を与えます。

特にCB1300のようなパワフルなバイクであっても、これらの要素は無視できません。

まずライダーの体重ですが、これは加速性能と最高速の両方に影響します。

物理の法則として、同じパワーで動かす場合、質量が大きいほど加速は鈍くなります。

つまり、体重の重いライダーが乗る場合、軽いライダーが乗る場合に比べて、目標速度に到達するまでの時間は長くなります。

最高速に関しても、重いライダーを乗せたバイクは、軽いライダーの場合よりも空気抵抗や転がり抵抗が増加するため、同じエンジンパワーでも到達できる最高速度はわずかに低くなる可能性があります。

ただし、CB1300クラスのパワーがあれば、ライダーの体重差による最高速への直接的な影響は、数km/h程度の差に留まるかもしれません。

それよりも大きな影響を与えるのが、ライダーのライディングフォーム、つまり「乗り方」です。

高速走行時に最も大きな障壁となるのは空気抵抗です。

バイクとライダーを合わせた前面投影面積が大きいほど、空気抵抗は増大します。

ネイキッドモデルであるCB1300 SFの場合、ライダーは走行風をまともに受けるため、その影響は顕著です。

例えば、上体を起こしたリラックスした姿勢で乗るのと、タンクに伏せるようにして前傾姿勢を取るのとでは、空気抵抗が全く異なります

タンクにしっかりと伏せ、ヘルメットの頭頂部を低く保つことで、前面投影面積を小さくし、空気抵抗を大幅に減らすことができます。

これにより、最高速は明らかに向上します。

SBモデルであればカウルの恩恵がありますが、それでもライダーが伏せることで、さらに空気抵抗を低減し、最高速の伸びが期待できます。

また、伏せる姿勢は、高速走行時の車体の安定性を高める効果もあります。

ライダーの体重が前方に移動することでフロントタイヤへの荷重が増し、直進安定性が向上する傾向があります。

さらに、細かな点ですが、ライディングウェアも影響します。

バタつくジャケットやパンツよりも、体にフィットしたレザースーツなどの方が空気抵抗は少なくなります。

このように、ライダーの体重、そして特にライディングフォームは、CB1300の最高速性能を引き出す上で重要な要素となります。

サーキットなどで最高速を試す際には、いかに空気抵抗を減らすフォームを取れるかが鍵となります。

もちろん、公道においては、安全でリラックスした、周囲の状況をしっかりと確認できるフォームで運転することが最も重要です。

最高速を追求する乗り方が、常に安全な乗り方とは限らないことを忘れてはいけません。

確かにライダーの体重とか乗り方って影響あるよね。自分が重いのは…まあ仕方ないとして(笑)、高速乗るときはちょっと伏せるだけでも風圧全然違うし、安定感も増す気がするな。

まとめ CB1300の最高速の真実と安全な楽しみ方

  • ホンダ CB1300シリーズ(SF/SB)は、1284ccのパワフルな直列4気筒エンジンを搭載する大型バイクの代表格であり、長年にわたり高い人気を誇ります。
  • 国内仕様車には、安全への配慮と国内の交通事情を鑑み、180km/hで作動する速度リミッターが標準装備されています。公道での最高速はこの速度に制限されます。
  • リミッターを解除した場合、CB1300は240km/h以上の最高速ポテンシャルを持つと推測されますが、これはサーキットなどクローズドコースでのみ許される領域です。
  • リミッターカット(ECU書き換え、SLD装着など)には、メーカー保証対象外、エンジン・車体への負担増、故障リスク増大などのデメリットが伴います。全て自己責任となります。
  • 公道での最高速チャレンジやスピード違反は、重大な事故に繋がる極めて危険な行為であり、絶対にやめましょう。法的処罰の対象にもなります。
  • 最高速は、カウルの有無(SBはSFより有利)、マフラー交換などのカスタム、そしてライダーの体重やライディングフォーム(特に伏せる姿勢)によっても影響を受けます。
  • SPモデルやFinal Editionは、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキ、電子制御技術により、高速走行時の安定性やコントロール性、快適性が向上していますが、リミッター作動速度は同じです。
  • CB1300の真の魅力は、最高速だけでなく、低回転からトルクフルで扱いやすいエンジン特性、強烈な加速力、高速道路での抜群の安定性、そして見た目に反する素直なハンドリング性能にあります。
  • サーキット走行は、CB1300の限界性能を安全かつ合法的に体験し、ライディングスキルを向上させるための最良の方法です。
  • 日常のメンテナンスをしっかり行い、法定速度と交通ルールを守って、CB1300の素晴らしい走りを安全に楽しみましょう。
  • 中古車選びでは、価格だけでなく、走行距離、年式、車両の状態(エンジン、足回り、外装)、整備履歴、カスタム内容などを総合的に判断することが重要です。